会社員生活や本業の仕事に慣れてきた30代であれば、「隙間時間に副業をして、もう少し稼ぎたいな」と思ったことのある人は多いのではないでしょうか？
この記事では、会社にバレずに副業で稼ぐための具体的な方法をお伝えしていきます。
バレにくい副業の職種のポイントとは？
会社の就業規則などで「副業禁止」と定められているため、「副業はしたいけど会社の人にバレたくない」という事情をお持ちの方も多いと思います。
日本では副業を解禁する企業も増えてきてはいますが、まだまだ少ないのが実態です。ここからはバレにくい副業の職種を紹介します。
時給で雇われない仕事
時給で雇われる仕事は「給与所得」とみなされるため、年末調整の書類の一つである「給与所得者の扶養控除等（異動）申告書」の提出を求められることがあります。本業と副業の両方の企業で提出してしまうと、税務署から会社に連絡が行ってしまうのでバレてしまいます。
イメージとしては、給与明細が発行される飲食店やコンビニのアルバイトなどが該当します。求人募集欄に「アルバイト・パート」ではなく、「業務委託」と記載されている仕事を選びましょう。
パソコン1台で作業できる仕事
副業の中には、ネットで仕事を受注し、パソコンで作業できる仕事があります。例えばウェブエンジニアやウェブデザイナー、ウェブライターなどインターネットの環境とパソコンがあれば、隙間時間を使って自宅で作業することができます。自宅で副業をするために、受注から納品まで、すべてパソコン1台で行える仕事の方が望ましいでしょう。
締め切りに余裕がある仕事
業務委託として仕事を受注しても、締め切りに余裕がないと忙しい状態が続いてしまいます。クライエントとの交渉が必要になりますが、少なくとも1週間程度締め切りに余裕を持たせることによって、週末だけ作業することも可能になります。平日の夜に寝るまで作業しなければならなくなると、疲れが出て上司や同僚に気付かれてしまう恐れがあります。
本業に差し支えない程度の働き方
副業で稼げるようになってくると、つい欲が出て「もっと稼ぎたい」と思ってしまいがちです。しかし時間や体力、精神的な余裕を保つためには程々に抑えなければ、本業に影響してしまいます。疲れたまま本業の職場に出勤し、営業成績や勤務態度が悪くなるなんてことになれば、昇進や昇給に響きかねません。副業はあくまで副業と割り切ることも大切です。
本名を使って副業をしない
本名で働かなければならない仕事だと、情報が洩れて副業していることがバレる可能性が高くなります。クラウドで仕事を受注できるサイトでは、ペンネームのような本名以外の名前を自由につけることができます。サイトで公開するプロフィール欄でも、実務経験を書くことはありますが、個人が特定されてしまうような情報を記載しないようにしましょう。
バレないためにはライターがお勧め
いざパソコン１台でできる副業をしたいと思っても、ウェブエンジニアやウェブデザイナーは専門的なスキルが必要なので、知識を得るまでにかなりハードルが高いと思います。その点、ウェブライターは日本語で文章を書く仕事なので、資格も必要なく、取り組みやすいと言えます。文章を書くことに苦痛を感じず、タイピングスキルがあればチャレンジする価値はあります。
副業が会社にバレる原因
ここまで会社にバレにくい副業の職種を紹介してきました。それでは、そもそもなぜ副業していることが会社にバレてしまうのでしょうか？
ここからは会社にバレる原因を具体的に解説していきます。
副業している姿を目撃される
原始的な理由ですが、副業している姿を同僚や上司に目撃されてバレることが多いようです。確かに店員としてお店にいると、会社の人が買い物に来たらすぐにばれてしまいます。パソコンで作業する仕事であっても、本業の仕事帰りにカフェで作業していたところを目撃されてしまう場合もあるので、作業する場所には注意が必要です。
自分で同僚に話してしまう
自ら墓穴を掘ってしまう行為ですが、副業しているとつい自慢したくなって周囲の人に話してしまうことがあるようです。特に自慢しようと思っていなかったとしても、同僚との会話で「本業の会社の待遇があまりよくない」という話題になった時に、「おいしい話」として副業を勧めたくなってしまうといったケースです。家族だけならまだしも、どんなに信頼している相手であっても、同僚に話すのは絶対にやめましょう。
SNSで副業について投稿してしまう
副業を続けていると、友人や知人に自慢したくなったり、承認欲求を満たしたいという思いが生じたりして、SNSにアップしてしまうことがあります。
また、「記録用にSNSで今月の売り上げを書いておきたい」という心理が働いて、副業についてSNSやブログで発信してしまうことがあります。公開範囲を限定しておけば大丈夫と過信していると、ちょっとした操作ミスで全世界に公開してしまい、会社の人に見られてしまう恐れがあります。どうしても記録しておきたい時は、自宅のパソコンのメモ機能で記録するか、メモ用紙に書いて自宅の引き出しに入れておきましょう。
社内で副業していると噂になる
親しい友人など限られた人であっても副業について自ら話してしまったり、SNSにアップしてしまったりすると、社内で「あの人は副業しているらしい」と噂になってしまうことがあります。個人の力では社内の噂を止めることはなかなかできません。噂にならないよう予防策が重要です。
会社にバレないように仕事を見つける方法
ここまで、会社に副業していることがバレてしまう原因について紹介してきました。
副業したいと思ってもバレることが怖くて、なかなか踏み出せないという方もいらっしゃるかと思います。それでも副業したいと決心した時、どのように会社にバレずに仕事を見つけたらよいのか、解説します。
インターネットで探す
働いているところを目撃されるのと同様、仕事を探している場面を見られてしまうことも、副業がバレてしまう原因になります。ハローワークに足を運んだりすると、バレる危険性が高まります。そのため、できるだけパスワードでロックされているパソコンやスマートフォンで仕事を探すようにしましょう。
仕事を仲介してくれるサービスを使う
インターネットで業務委託の仕事を受注する場合、クラウドソーシングというサービスが主流となっています。国内のクラウドソーシングサービスは「クラウドワークス」と「ランサーズ」の案件数が多いため、2台巨頭と言われています。
ウェブライターの仕事もほかの職種と同様、インターネットの求人情報で募集されていますが、その場合「週3日以上働ける人」など条件がつき、多くは継続性があるので、本業に影響が出てしまう恐れがあります。
遠隔地から発注される仕事を探す
インターネットで仕事を受注する場合、多くは遠隔地から依頼を受けることができます。
また、インターネット上で仕事を受注しても、クライアントが近隣の会社だったりすると、クライアントと本業の会社の同僚が知人同士だったという可能性も全くないとは言い切れません。
会社や自宅近くで副業をしない
当たり前のことですが、会社や自宅近くで副業をしていると、同僚や上司に見つかる恐れがあります。作業は基本的に自宅で行うことをお勧めします。また、同僚や上司を自宅に招く場合は、副業している証拠を消してからにしましょう。
会社にバレずに副業を続ける注意点
会社にバレずに上手に副業をすることができても、副業を続けるためにはいくつかの注意点があります。注意点と共に、どうすればリスクを回避しながら副業を継続しやすくなるか、いくつかコツを紹介します。
セルフコントロールが必要
副業を続けていると、本業以外にさらに働くことになるので、どうしても忙しくなってしまいます。時間的な余裕がなくなることもありますし、パソコンを使う時間が長くなって疲れやすくなります。
本業や自身の健康に影響が出ないよう、「休日の1日2時間以内でできる作業にする」というように自分でルールを作りましょう。ある程度数をこなしていくと、自分自身がどれくらいの時間があれば何千字の原稿を書けるか把握できるようになります。
罪悪感が募る
日本人はまじめな性格の人が多いので、会社の就業規則を破ったり、上司に内緒にしていることがあったりすると、自然と罪悪感が募りやすくなります。
会社に対してドライな態度でいることが、罪悪感を解消し、副業を続けるコツです。
就業規則に違反しているか確認する
現在、日本では副業を解禁する企業が増えてきました。特に大手企業やベンチャー企業にその傾向があります。そもそも就業規則で副業が禁止されているか、もう一度よく読み直してみるとよいでしょう。就業規則は普段読む機会がないので、そもそも禁止されていなかったということもあるかもしれません。
バレた時のリスクを考えておく
あらかじめリスクを考え、リスクを減らしておけば、副業をすることに対して怖くなくなると思います。リスクやデメリットよりも、副業することによるメリットの方が大きいと判断した場合、副業をすればよいのです。
会社に副業がばれないための方法
ここまで、会社にバレずに副業の仕事を見つける方法についてお伝えしてきました。副業の仕事を見つけたら、いよいよ副業開始となります。どうしたら会社にバレずに副業を無理なく続けていけるのか紹介します。
そもそもなぜバレるのか考える
会社に副業がバレる理由はいくつかありますが、そもそもなぜバレるのかを考えてみることが大切です。その考える過程で、自分にとってはリスクが大きすぎると判断したり、セルフコントロールに自信がない時は、いきなりたくさんの仕事を受注するのではなく、月に1回程度など、ほんの少しの量から始めてみるのもお勧めです。
バレた場合のリスクを考える
就業時間以外は従業員がどのように過ごしていても、基本的には自由が保障されています。公務員以外は、会社が従業員に対して休日の過ごし方を限定することはできません。そのため副業がバレても、即解雇される可能性は低いでしょう。
しかし就業規則で副業禁止と謳われている以上、厳重注意を受けたり、昇進に響いたりするリスクはあります。
自分で確定申告を行う
よくあるパターンですが、住民税の額が増えて、会社の総務にバレてしまったというパターンです。住民税の額は前年の収入額に応じて決まります。年間で20万円以上稼いだ場合、確定申告しなければなりません。
納税方法を、給料から天引きされる「特別徴収」ではなく、自ら納める「普通徴収」にしましょう。ちなみに、「収入額」というのは、経費を差し引いて計算しますが、パソコンや周辺機器など副業に必要な物品の購入費を経費として計上することができます。
友人など親しい人にも内緒にする
同僚や上司だけではなく、できれば友人にも副業については話さない方が良いでしょう。友人が正義感の強い性格だった人の場合、会社に密告されてしまう危険性があります。
また、意外と危ないのが自分の子供です。小学生以上のお子さんは理解力や表現力が高まっています。小学生の子供が副業禁止のことを知らずに、親が副業していることを自慢してしまうこともあり得ます。
心苦しいかもしれませんが、副業を伝える相手は夫または妻に留めておきましょう。
本業と違う業界の仕事にする
同じ業界内で働いていると、業界の人間同士の繋がりや情報によって、会社の人に副業していることがバレるリスクが高まります。せっかく副業で新しい知識や経験を身に着けられるチャンスでもありますので、本業とは違う業界で仕事をすることをお勧めします。
内緒にするのが耐え切れない時は
どうしても副業がバレるのが怖かったり、そのリスクに耐えられないと思ったりしたときは、副業OKな会社に転職する方法もあります。あるいは副業が軌道に乗れば、個人事業主になって、それを本業にしてしまうという手もあります。
まとめ
この記事では会社に副業していることがバレないための方法や、どんな仕事を副業にするべきかについて紹介してきました。いくつか工夫することによって、会社に副業がバレるリスクを減らせるということをお分かり頂けたかと思います。ただし会社にバレた時の責任はあくまで自己責任でお願いします。
