仮想通貨銘柄を検索する際、GameFiというフィルターが気になりませんか?
GameFiはNFTゲームやBCG(ブロックチェーンゲーム)に関係する銘柄です。
稼げると話題のWeb3.0プロダクトの多くはGameFi銘柄に集中しています。
当記事ではGameFiの概要や特徴/リスク、具体的な関連銘柄/プロジェクトを仮想通貨初心者さんに向けて優しく解説していきます。
GameFi
GameFiはGameとFinanceを合わせた造語となります。
実際に初期コストを投じて、ゲームプレイで仮想通貨を稼ぐというシステムはファイナンスそのものです。
そこで誕生したのが、GameとFinanceを融合させた新しい概念「GameFi」です。
すでに多くの仮想通貨取引所などでは、銘柄を検索する際に「GameFi」というジャンルを設定しています。
稼ぐ通貨
GameFiで稼ぐのは仮想通貨となります。
その他に、NFTと呼ばれる暗号資産を報酬として得られる場合もあります。
「仮想通貨に投資して仮想通貨を得る」というファイナンスこそがGameFiの本質です。
NFT
NFT(Non-Fungible Token)は非代替性トークンと呼ばれる暗号資産です。
デジタルアート(画像や映像、音楽など)にブロックチェーン技術によって所有権を付与します。
GameFiにおいては、ゲーム内キャラクターやアイテムなどがNFTになっています。
NFTはゲーム内マーケットプレイスやOpenSeaなどのセカンダリーマーケットで売買可能です。
市場
GameFi市場は数億ドル規模となっています。
特に、GameFi銘柄はBinanceやBybitなどの世界的仮想通貨取引所で取引が活発です。
また、メジャーなGameFiプロジェクトはVC(ベンチャーキャピタル)から多くの出資を受けています。
The SandboxはVCからの数億円の出資に加え、世界的有名人や企業がプレイに参加していることで話題になりました。
GameFi関連銘柄/プロジェクト
実際のGameFi関連銘柄/プロジェクトを見ていきましょう。
聞いたことのあるプロジェクト、ゲームも多いと思います。
今回解説するプロジェクトは、どれも資本金が数億円規模のメジャープロジェクトです。
すぐに消えてなくなるプロジェクトではありません。
長い目で評価していきましょう。
※紹介順はA-Zです。
Decentraland(ディセントラランド)
Decentraland(ディセントラランド)はメタバース上のAR空間を提供するGameFiプロジェクトです。
メタバースでは$MANAが使用されます。
他のBCG(ブロックチェーンゲーム)との連携も進めており、アクシーインフィニティやバトルレーサーズともNFT共有が可能となります。
Decentralandプレイヤーはメタバース内で土地を所有したり、NFTアイテムの売買などをして稼ぐことができます。
メタバース内の土地は多くのプレイヤーや企業によって既に購入されています。
カナダの企業が2億円以上でDecentraland内の土地を購入して話題となりました。
Enjin Platform(エンジンプラットフォーム)
Enjin Platform(エンジンプラットフォーム)はゲームコミュニティープラットフォームを提供するGameFiプロジェクトです。
プロジェクトトークンである$ENJは国内の仮想通貨取引所で購入可能です。
購入をしたいという方は、GMOコインやコインチェックを見てみましょう。
コミュニティープラットフォームを使えば誰でも簡単にNFTを発行できます。
特に専門的なコーディング等も必要ありません。
自身のNFTはエンジンプラットフォームが提供するマーケットプレイスで売買が可能となります。
GALA Games(ガラゲームス)
GALA Games(ガラゲームス)は様々なゲームタイトルをラインナップするGameFiプロジェクトです。
ゲームは無料でプレイできますが、稼ぐにはNFTが必要になります。
NFT購入には$GALAが必要です。
NFTの稼ぐ力(ガラパワー)が高ければ高いほど多くの報酬を得れます。
中には数百万円のNFTも売り出されています。
ゲーム自体の作りはとてもしっかりしており、これから楽しみなGameFiプロジェクトです。
元素騎士オンライン
元素騎士オンラインは日本企業が開発したRPGです。
もともとゲームは普通のアプリゲームとしてプレイされていました。
しかし、2021年にGameFi化プロジェクトが発表され、多くのゲームファンから大注目されています。
日本企業が開発しているということもあり、ゲームプレイは日本語で可能です。
初期投資なし、無料でのプレイもできます。
気になる方は無料プレイを試してみましょう。
Illuvium(イルビウム)
Illuvium(イルビウム)はイルビアルと呼ばれるNFTモンスターを使ったバトルRPGです。
無料でもプレイできますが、GameFiとして稼ぐことも可能です。
ポケモンをイメージして頂ければ分かりやすいかと思います。
プレイヤーは異世界を探索しながらNFTモンスターをハントしていきます。
プレイ途中で入手できるアイテムなどはNFT構成部品となります。
NFTとなったアイテムはゲーム内マーケットプレイスで売買可能です。
League of Kingdoms(リーグオブキングダムス)
League of Kingdoms(リーグオブキングダムス)は戦略シュミレーションゲームです。
プレイヤーは王国を建設し、運営していくことでGameFiを楽しむことができます。
ゲーム内の王国、土地はNFTとして売買可能です。
強化した土地には高い値段が付きます。
他国(他プレイヤー)との対戦もあり、勝利することで報酬を得れます。
効率的な王国運営、バトル戦略を立てて稼いでいきましょう。
PlayDapp(プレイダップ)
PlayDapp(プレイダップ)はNFTマーケットプレイスなどを提供するGameFiプロジェクトです。
PlayDappで発行されたNFTはプロダクト間を超えて取引が可能となります。
独自のゲームタイトル(クリプトドーザー)も開発しており、使用されるNFTはPlayDappと提携した他プロジェクトでも使用できます。
RobloxやLINEといった企業との提携も成功させています。
LINEでクリプトドーザーをプレイ可能になったことは大きなニュースとなりました。
メタバース進出にも積極的なGameFiプロジェクトです。
NFTラインナップなどはチェックしていきましょう。
PolkaFantasy(ポルカファンタジー)
PolkaFantasy(ポルカファンタジー)は日本発のカードバトルを用いたGameFiプロジェクトです。
プレイヤーとしてカードバトルで稼ぐ方法の他、クリエイターとしてプロジェクトのマーケットプレイスでNFTを売買して稼ぐこともできます。
ブロックチェーンネットワークは当初イーサリアムネットワークを使用します。
しかし、マルチネットワークを目指すプロジェクトであることからポリゴンネットワークやBSC(バイナンススマートチェーン)でもプレイできるようになります。
ポリゴンネットワークは既に使用できます。
The Sandbox(サンドボックス)
The Sandbox(サンドボックス)はボクセルアートを使ったメタバース構築GameFiプロジェクトです。
プレイヤーはメタバース内に土地を購入し、イベントなどを開催することができます。
ゲーム内アセット(アイテムなど)は独自のマーケットプレイスで売買可能です。
プレイヤーとしてゲームに参加する以外にも、ボクセルアートを作成するクリエイターとして参加することができます。
ボクセルアートは、サンドボックスの提供するボックスエディットを用いれば直ぐに作成できます。
ボクセルアートはシンプルな構造ですが、あらゆるアセットを表現できます。
クリエイターとして参加するのも面白いのではないでしょうか。
Yield Guild Games(イールドギルドゲームス)
Yield Guild Games(イールドギルドゲームス)はゲームプレイヤーコミュニティーを発展させるためのGameFiプロジェクトです。
コミュニティーは「ギルド」と呼ばれ、BCG関連の情報の共有などにも使用されます。
ギルドに参加するプレイヤーは初期投資無しで各BCGをプレイできます。
ゲームプレイヤーは報酬として各BCG独自トークンを得ます。
Yield Guild Gamesの組織運営形態はDAO(Decentralized Autonomous Organization)です。
ガバナンスにはDAOへの貢献と$YGG保有をもって参加できます。
今回記事で解説したイリビウム、リーグオブキングダム、サンドボックスもYield Guild Gamesでカバーされています。
「GameFiはやってみたいが初期コストを避けたい」という方はギルドに所属してみてはいかがでしょう?
GameFiの将来性
GameFiは既存のゲーム企業、金融企業から益々注目されていきます。
メタバースへの展開も活発です。
NFTプラットフォームに注力するプロジェクトが多くなっています。
マルチチェーン技術を活用したイノベーションにも期待しましょう。
メタバース
AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、MR(複合現実)技術はソフト/ハード面で様々なGameFiプロジェクトが採用しています。
メタバースのクオリティーはまさにARやVR、MRといった技術にかかっていることは間違いありません。
GameFiプロジェクトにおいては、メタバースへの取り組みをしっかり評価しましょう。
マルチチェーン
単独のブロックチェーンネットワークで稼働するGameFiプロジェクトは少なくなるでしょう。
実際、様々なプロジェクトがチェーンを超えてマーケティングを行っています。
2022年前半を盛り上げたGameFiプロジェクト、「STEPN」はすでにソラナからBSCやイーサリアムネットワークへ拡張しています。
これからはプロダクトローンチ当初から、マルチチェーンに対応したGameFiが普通になってくるでしょう。
既存サービスとの融合
GameFiが既存のゲーム業界、金融業界に与えた影響は図り知れません。
楽しめるゲームより、稼げるゲームをプレイヤーは選択します。
これからもその流れは変わらないでしょう。
今はゲームに注目されていますが、これからはあらゆる既存サービスがFinanceと融合していくでしょう。
既に運動や学習(勉強)、音楽やトークといったものがブロックチェーン技術によってFinanceと融合しています。
GameFiのリスク
GameFiは「ゲームをするだけで稼げる」という素晴らしいWeb3.0コンセプトです。
しかし、冒頭述べた通り、「仮想通貨を使って仮想通貨を稼ぐ」Financeであることは間違いありません。
Financeは自己責任です。
しっかりとリスクを認識しましょう。
ボラティリティリスク
仮想通貨は非常にボラティリティリスク(変動リスク)の高い商品です。
一般的な株式などは数%/日程度の変動ですが、仮想通貨は10%以上/日となることは珍しくありません。
せっかくGameFiを始めても、稼ぐトークンの価値が暴落することがあります。
プロジェクトリスク
GameFiプロジェクトは魅力的ではありますが、魅力的なゲームを作り上げるには多くのコストがかかります。
プロジェクト途中で資金がなくなれば、開発/運営チームは消える可能性があります。
実際に、HPやSNSアカウントを綺麗に無くして消えたプロジェクトが多くあります。
リーガルコントロール
仮想通貨は非常にボラティリティリスクの高い商品ということで、未成年は仮想通貨取引所を使用することができません。
いくら面白いゲームだからといって未成年が始めることは難しいのです。
税制においてもグレーな部分が多く、現在GameFiを利用している方は不安を抱えています。
法的根拠への議論は益々活発になっていくでしょうが、リーガルコントロールリスクはしっかり認識しましょう。
まとめ
GameFiプロジェクトは魅力的なものばかりです。
特にメタバースへのリーチは今後かなり期待できます。
一方で、Financeの側面からリスクをしっかり認識することが大切です。
大切な資産を守っていきましょう。
以上、GameFiについて解説させて頂きました。
これからGameFiをご利用される方、利用を検討されている方々にとって有益な情報となれば幸いです。