コサージュとは、生花か造花にリボンやチュールなどで飾り付けをした、衣服につける花飾りのことです。入学式などのお祝いの行事に、胸あたりに付けているのを一度は見たことあるのではないでしょうか。
私は約半年間、コサージュを製作する副業をしていました。
その経験を踏まえ、この記事では、実際にコサージュ製作の副業をしてみた感想、副業をしようと思った理由、実際の仕事内容などご紹介したいと思います。
実際にコサージュ製作の副業をしてみた感想
どのくらい稼げたか?
まず副業を始める際に一番気になる内容である「どのくらい稼げるか」についてお伝えします。
私の場合は、フルタイムで働きながら作業をして、月に5,000円ほど報酬をもらっていました。年度末が繁忙期で、その時期には月10,000円ほど稼いでいました。思ったより少ないと感じる方もいるかもしれませんが、空いている時間すべてをコサージュ製作にあてるのではなく、無理のない範囲で作業を行っていたので、私はこの金額で満足していました。
作るコサージュの種類によって単価が違い、安いものだと1つ製作して5円、高いものだと30円ほどでした。単価が高いものは作る工程が複雑で、経験年数が長い人が製作していました。もう少し長く副業を続けて、単価の高いコサージュを作り始めていたら、おそらくもう少し報酬は高かったかと思います。
どんな人に向いているのか?
コサージュ製作は手先の器用さより、コサージュの作り方を正確に守ることができるかを重視されていました。
コサージュはひとつひとつ作り方が異なります。花の茎の長さ、リボンの付ける位置、花の向きなど細かく指定があり、そのルールを全て守って作業をしなければなりません。
細かな違いに気づける人や、見本通りに物を作ることができる人が向いていそうです。
なぜ副業をやってみようと思ったのか
副業を始めようと思った経緯
我が家ではハムスターを飼育しています。そのハムスターは生まれつき身体が弱く、毎週通院が必要でした。保険に入っていなかったため、毎週の通院は金銭的に負担に感じていました。
少しでもそのハムスターの医療費の足しになればいいなと思ったことが副業を探し始めるきっかけです。
コサージュ製作の副業との出会い
副業を探すときに、いくつか条件を決めてから探し始めました。
その条件とは以下の3つになります。
・家から近い会社であること
・ノルマがそこまで厳しくないこと
・始めに研修がないこと
フルタイムで仕事をしていたので、ノルマが厳しく、研修があるところは時間をとるのが難しかったため、この条件で探し始めました。
一番副業を探すのに苦労した条件は、”家から近い会社であること”という点です。
なるべく近所で見つかるように、ネットで検索するときは『住んでいる市の名前+内職』というキーワードで検索していました。
検索していると、市内の内職募集をしている会社を一覧にまとめたサイトを見つけ、そこで近所にあるコサージュ製作の副業を見つけることができました。
条件の上の3つをすべてクリアしていたので、すぐにその会社に電話をかけ、翌日には詳しい話を聞きに会社を訪れました。
一通りどのような流れで作業をするのかを聞き、さっそくその日にコサージュの部品を製作することになりました。
実際の仕事内容は?
コサージュ製作の副業とは
冒頭でもお伝えした通り、コサージュとは生花か造花を使って作られる飾りのことです。
コサージュ製作の副業では、大きく分けて2つの工程がありました。
1つはコサージュの花以外の部品作り(リボンやチュールなど)。
もう1つは、実際にコサージュを製作する作業です。
詳しい仕事内容については下の【コサージュ製作の仕事内容】でご説明します。
私が今回副業をしていた会社の場合は、履歴書を持参したり、面接をしたりということはありませんでした。話を聞いて、納得できたらすぐに作業といった流れです。
特に製作のテストのようなものもありませんでしたが、初めて作業するコサージュについては、いくつか製作して、担当の方にチェックをしてもらう必要がありました。
コサージュ製作の仕事内容
コサージュ製作はどのような仕事なのか。詳しく解説していきます。
まずは、コサージュの部品作りです。この部品は様々あり、リボンやチュール、葉っぱの飾りなどです。この飾りは針金を使用して作っていきます。チュールはレースのような布を折り曲げ、真ん中部分を針金で留めて、広げたら完成です。リボンも同じように折って、針金で留めて、広げるといった工程です。
チュールの開き具合や、リボンの長さなど細かく指定があり、慣れるまではかなり苦労しました。こちらの部品作りは1つ1円ほどの報酬でした。
次に、コサージュの製作です。
造花に部品を順番通りに針金で巻き付けていきます。このときも、細かく決まりごとがあります。例えば、花から3cm下にリボンをつける、ピンは下向き、花同士はこの角度にするなどです。
そして、決まり通りに部品を付け終わったら、花の茎を指定の長さに切り、巻き付けた針金を隠すための緑のテープを貼り完成となります。
作業終了後も、完成品についている花、リボン、チュールなどをつぶさないように注意して、納品まで保管をしていました。
副業としてのメリット・デメリット
では最後に、コサージュ副業をする際のメリット・デメリットをご紹介します。
<メリット>
・単純作業なので、慣れると簡単に製作できる
決められた手順はきちんと守る必要はありますが、作業に慣れてくると音楽を聴いたり、テレビを見たりしながらでも作業を進めることができました。
慣れるまでは少し大変ですが、手順も覚えて、慣れてくると楽しく作業を進めることができます。
・自分のできる範囲で納品することができる
私が副業をしていた会社の場合ですが、納期はそこまで厳しくありませんでした。本業が忙しくて納期に間に合わない場合でも事前に連絡をしておけば納期の延長が可能でした。
納期の融通が利くのは本業がある私としては助かりました。
<デメリット>
・犬、猫を飼育している人は作業する部屋がないと難しい
コサージュを製作するには様々な小さな部品を扱います。中には針金やピンなど、動物が飲み込んでしまうと大変なことになってしまうような部品もあります。
犬や猫を飼育している人は絶対に犬や猫が入ってこられない部屋を用意する必要があります。
・単価が低い
最初に製作したコサージュの単価は5円ほどで、時給に換算すると、300円もいかないほどだったかと思います。短い時間でたくさん稼ぎたいと考えている人には向かない副業です。
すきま時間に、テレビや音楽のお供に何か仕事をしたいという方にはぴったりだと思います。
まとめ
この記事では、コサージュ製作の副業をしてみた感想、副業を始めた理由、実際の仕事内容についてご紹介しました。
コサージュ副業は、単価が低く、月5,000円ほどしか稼ぐことができませんでしたが、すきま時間に音楽やテレビを楽しみながら作業をすることができたので私には向いている副業だと感じました。
このまま続けたいと考えていましたが、引っ越しをしたため、会社へ納品に行くのが難しくなり半年ほどで辞めてしまいました。
「すきま時間を有効に使いたい。」「マニュアルがきちんとある仕事がしたい。」「ものづくりがしたい。」と考えている方はぜひコサージュ副業を始めてみてはいかがでしょうか。